今月の調査マン
東京商工リサーチ 情報本部情報部課長 増田和史
2003年東京商工リサーチ入社。情報本部で15年以上、企業倒産の取材や分析に携わる
営業マンや経営者の焦りからくる架空循環取引が後を絶たない(写真はイメージ)(写真:PIXTA)
営業マンや経営者の焦りからくる架空循環取引が後を絶たない(写真はイメージ)(写真:PIXTA)

 2020年8月、関西の業務用電気製品卸A社が大阪地裁から破産開始決定を受けた。19年末に突然事業を停止し、経営者との連絡がつかず注目を集めていたが、債権者が第三者破産を申し立てた。

 A社は中国製家電の輸入などを軸にここ数年で業容を拡大。国内工場を新築し、自社ブランドの液晶テレビ生産にも乗り出した。「メード・イン・ジャパン」をうたい、年商は5年前の2倍の100億円規模に急成長していた。

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