
神戸物産創業者、町おこしエネルギー会長兼社長。1954年兵庫県生まれ、兵庫県立高砂高校卒業後、三越に入社。81年食品スーパー創業。フランチャイズ方式で「業務スーパー」を全国展開し、外食事業や全国に20を超える食品工場も運営。2012年、長男博和氏に社長職を引き継ぎ、CEOとして博和氏とダブルトップで経営を行う。16年、日本が抱える問題である食料自給率アップ、エネルギー自給率アップを大義名分とした町おこしエネルギー(兵庫県加古川市)を設立する(写真:松田弘)
前回、「後出しじゃんけんで勝つ」という話をしました。世の中の動きをじっくり見て、時間をかけてすべての準備を整え、タイミングを見計らって勝負するというものです。今回はその方法について、より詳しく説明していきたいと思います。
業務スーパーを始めたのは2000年3月からですが、準備はその2年前、1998年頃から進めていました。当時のスーパー業界はオーバーストア(店舗過剰)の状態で、普通に考えると、新規参入は厳しいと見られていました。ただ、それは〝その時点〟での見方です。私は常に10年、20年先を見据えています。その視点では、十分勝負になると思ったのです。
誰にでも分かることをやる
通常、ビジネスは「先手勝ち」と言われるように、先行者利益が強く反映されます。20年、30年前から始めている大手はバイイングパワーがあるため、新参者はまともに戦うと負けてしまいます。それでも先手が負けることがあります。そのケースが後出しじゃんけんなのです。「後出し」であれば、誰でも100%勝てます。
私は「後だからできること」があると考えています。それを考えるときに最も大切なのは、「誰にでも分かることをやる」です。
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り1361文字 / 全文1871文字
-
有料会員(月額プラン)は初月無料!
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
日経ビジネス電子版有料会員になると…
特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題
ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題
日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題
この記事はシリーズ「日経トップリーダー」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
ウェビナー開催、「一生健康で飲むための『飲酒の科学』」

■開催日:2022年5月30日(月) 19:00~20:00(予定、開場はセミナー開始10分前から)
■テーマ:一生健康で飲むための『飲酒の科学』
■講師:肝臓専門医 浅部伸一氏/酒ジャーナリスト 葉石かおり氏
■会場:Zoomを使ったオンラインセミナー(原則ライブ配信)
■受講料:日経ビジネス電子版の有料会員と日経Goodayの有料会員は無料で視聴できます(いずれも事前登録制、先着順)。視聴希望でまだ有料会員でない方は、会員登録をした上で、参加をお申し込みください。
>>詳細・申し込みはこちらの記事をご覧ください。
Powered by リゾーム?