経営者は組織のトップであるがゆえに、「注意してもらえる」存在や機会が少ない。このため、自分の言動が社員を壊していることに気づいていない経営者も少なくない。果たして自分は大丈夫だろうか。もし、その傾向があるならどうしたらいいか。本講座で解決方法の糸口をつかんでほしい。

(写真/PIXTA)
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・「社員を壊す」経営者の4タイプ その振る舞い、大丈夫?
・経営トップのメンタル対策 物事を合理的に捉え直す10の視点

 自分が問題行動を取りそうになったとき、もしくは取ってしまったときはどうするか。手法は、自分の物事の捉え方の偏りを把握し、別の合理的な捉え方がないかを考える。10種の「認知のゆがみ」を用いて、自分の「偏り」を正そう。

 「ついイラッとして、きつく当たってしまった」「自分らしくない言動をした」と思ったときは、そうなってしまった状況とそのときの感情を振り返る。

 今後、同じ状況になれば、また同じ感情が生まれるはずなので、まずは問題となりそうな「状況」を自分の中で把握しておくことが大切だ。

 例えば、月例会議の売り上げ報告で特定部署の数字に対してイライラしやすいことが分かったら、それだけで前もって自分の感情と向き合える。たとえイライラしたとしても、その感情を最小限に抑えようと努力できる。

 最悪なのは「イライラし続ける」こと。イライラするのは仕方がないと割り切り、冷静にその感情を抑える方向に意識を向ける。

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