経営者は組織のトップであるがゆえに、「注意してもらえる」存在や機会が少ない。このため、自分の言動が社員を壊していることに気づいていない経営者も少なくない。果たして自分は大丈夫だろうか。もし、その傾向があるならどうしたらいいか。本講座で解決方法の糸口をつかんでほしい。

(写真/PIXTA)
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・「社員を壊す」経営者の4タイプ その振る舞い、大丈夫?
・経営トップのメンタル対策 物事を合理的に捉え直す10の視点(9月21日公開)

 経営者の言動は、本人が思っている以上に周りに影響を及ぼす。自分の会社で起きている問題が、実は自分のせいで起きていることに気づいていないことも多い。意図せず社員を壊してしまわないために、注意すべき経営者の問題行動を知っておこう。
 

 「人の振り見て我が振り直せ」

 本記事では、社員を壊してしまう、よくいる経営者の4タイプを例に、自分の振る舞いをチェックしてみてほしい。

 特に「社員に不満を言われたことはない」と言う経営者ほど、自分を振り返る時間が必要だ。「社長にものが言えない雰囲気」が社内で既に出来上がっている可能性もある。問題行動を取っている経営者が率いる会社は、人がどんどん辞めていき、新しく人を雇っても定着しない傾向がある。当然、経営も不安定だ。

 「1人の問題社員がいるだけで、職場は壊れる」と言われるが、トップの影響力は社員の比ではない。まずはそれを自覚し、経営者の問題行動を確認してもらいたい。

 「中小企業の経営者は皆、必死で自分の会社を守り、伸ばそうとしています。プレッシャーが強い分、心のコントロールはとても大切。自分の至らない点に気づくだけでも、状況は改善できます」と話すのは、中小企業を中心にハラスメントやマネジメントの研修など手がけるヒューマン・クオリティーの樋口ユミ氏。本講座は人間関係の問題に詳しい樋口氏に話を聞いてまとめた。