当座貸し越しという資金調達方法がある。昔からある仕組みだが、2020年頃から金融庁の方針転換が明確になり、中小企業も利用しやすくなった。一般的な資金調達である証書貸し付けと比較した際に、企業側に大きなデメリットはなく、運転資金の圧縮につながる。非常時には疑似資本金としても有用だ。中小企業の成長力や安定性を高める仕組みを紹介する。

(写真/PIXTA)
(写真/PIXTA)

 当座貸し越しという制度を知っているだろうか。金融機関が貸し出しをする4つの種類の1つだ。簡単に言うと、あらかじめ決めた範囲内の金額で、使い方も返済時期も自由な資金調達手法だ。

 残りの3つは、「手形割引」「手形貸し付け」「証書貸し付け」。どこの金融機関も貸し出し残高別で見て圧倒的に多いのは、証書貸し付けで当座貸し越しは少ない。それでも、金融機関の中には当座貸し越しが法人向け貸し出し残高の10%程度を占めるところもあるようだ。

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