みんなで切磋琢磨し従業員を幸福に導く

 本日は、「なぜ経営に哲学が必要か」と題して、経営における哲学の必要性、また、企業の発展プロセスの中で、それぞれ経営者が持つべき具体的な哲学とはどのようなものかについて、お話し申し上げました。

 ぜひ、新しく塾生になられた皆さんも、そして、これまで長く学んでこられた皆さんも、立派な経営哲学を確立することの大切さを改めて認識していただき、従業員とともに素晴らしい会社を築いていっていただきたいと思います。

 私自身も、先ほども申し上げましたが、もう85歳になりました。昔のように塾生の皆さんと頻繁にお会いすることはできないかもしれませんが、このように真摯にフィロソフィを学ぼうとする皆さんがいる限り、また私の体力と気力が続く限り、この盛和塾の活動を続けていきたいと考えています。

 ぜひ皆さんも、この盛和塾において、切磋琢磨して心を高め合い、自らの会社をさらに立派な企業へと発展させ、多くの従業員を幸福へと導いていただきたいと思います。そのことをお願い申し上げ、本日の私の話の結びとさせていただきます。ご清聴、ありがとうございます。

本連載で掲載する稲盛和夫氏の講話は京セラコミュニケーションシステムが運営する会員制サービス「稲盛デジタル図書館」に収蔵されています。同サービスでは今回掲載している講話を含む全講話を動画で視聴でき、学習に役立つ機能もあります。

(この記事は、「日経トップリーダー」2022年9月号の記事を基に構成しました)

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