「古田土式・経営計画書」を武器に、多くの中小企業を顧客に抱える古田土会計の代表、古田圡満氏が、中小企業の社長が知っておくべき財務・経営の考え方を分かりやすく指南する連載。今回は会社の安全性を明確に示す指標「損益分岐点比率」の使い方です。

(イラスト/高田真弓)
(イラスト/高田真弓)
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 変動P/L()から導ける経営指標のうち、私が特に重要だと思っているのが「損益分岐点比率」です。固定費÷粗利益額(粗利)で表され、粗利に対する固定費の比率を指します。業種によらず安全性と収益性を示す目安であり、低いほど経営が安定していて、収益力があります。

 古田土会計では顧客に毎月の経営状況について詳細な分析結果を伝えていますが、「損益分岐点比率」はその中でも最重要項目の1つです。60%未満が超優良企業(SSランク)、80%以上90%未満が健全企業(Aランク)です。多くの社長にはAランクを目標にするよう指導しています。

 実例で考えてみましょう。売上高10億円、変動費5億円、粗利5億円、固定費4・5億円、経常利益5000万円の製造業A社があるとします。損益分岐点比率は90%です。

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