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人口減少、デジタル化など、事業環境が大きく変わる中、新規事業を模索する中小企業経営者が増えている。頭を軟らかくするヒントをスタートアップの発想に学ぼう。今回登場するのは、立ち仕事が多い職場のITによる効率化を手がけるカミナシの諸岡裕人社長だ。

今月の起業家

カミナシ社長
諸岡 裕人
(もろおか・ひろと)氏

1984年千葉県生まれ。2009年慶應義塾大学経済学部卒業。12年に父が経営する空港関連のアウトソーシング会社に入社。その経験を生かし、16年にユリシーズ(現カミナシ)を創業した

 チェックリストを挟んだクリップボードを手に現場を回り、状況を確認したらチェック欄にボールペンで印をつけていく――。

 工場の設備管理、小売店などの倉庫管理といった現場では、手作業による管理が今も続く。立ち仕事が大半で、パソコンは使いにくい。デジタル化による恩恵を受けにくかった職場だ。

 こうした職場のペーパーレス化、効率化を実現するクラウドサービスを提供するのが、カミナシ(東京・千代田)だ。