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黒田麻衣子(くろだ・まいこ)
1976年東京都生まれ。聖心女子大学卒業、立教大学大学院修了。2002年、父の西田憲正氏が経営する東横インに入社。営業企画部で新店立ち上げに携わる。結婚、出産のため05年に退社。08年に副社長として復帰し、12年6月から社長(写真/菊池一郎)

Q. 新型コロナウイルスの感染拡大による移動自粛で、宿泊の需要が大きく落ち込む中、リーダーとして起こした行動とは。

A. 社会のインフラとしてホテルを貸し出した

 東横インでは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、行政の要請に応じて、現在13のホテルを貸し出しています。

 最初にお引き受けしたのは、東京都です。小池百合子都知事が「感染爆発の重大局面にある」と危機感を示した3月の記者会見の翌日、私のほうから東京都に電話を入れたことがきっかけでした。

 この頃、それまで80%台だった客室稼働率が40%を切るまでに下がっていました。リーマン・ショック後の最も落ち込んだ時期でも65%でしたから、今まで経験したことのない数字です。私は何とかしなければと必死でした。