<span class="fontBold">みなみ・けいた</span><br> 1985年石川県生まれ。米カリフォルニア大サンディエゴ校経済学部を卒業後、2009年に大和総研に入社。東京都内の外食企業などの勤務を経て13年1月に家業であるチャンピオンカレーに入社。16年10月から3代目の社長に就任(写真:山岸政仁)
みなみ・けいた
1985年石川県生まれ。米カリフォルニア大サンディエゴ校経済学部を卒業後、2009年に大和総研に入社。東京都内の外食企業などの勤務を経て13年1月に家業であるチャンピオンカレーに入社。16年10月から3代目の社長に就任(写真:山岸政仁)

 今回ご紹介するのは、私の今の組織づくりの方針に影響を与えているハンナ・アレントの『革命について』という書籍です。ハンナ・アレントは、1906年にドイツでユダヤ系の家系に生まれた政治哲学者で、第2次世界大戦前夜からのナチス政権によるユダヤ人迫害を肌身で経験した彼女は、全体主義とそれを生み出した大衆社会の分析に功績を残しました。

『革命について』
著者 : ハンナ・アレント
訳者 : 志水速雄
出版社 : 筑摩書房
価格 : 1595円(10%税込み)

 彼女の文章からは、なぜ強制収容所やホロコーストといった地獄が世に顕現したのか、その構造をなんとかして理解しようとする強い意志を感じます。それはとりもなおさず、彼女自身がそれらの暴力に覚えた戦慄の深さを感じさせるものです。

 本書は「暴力」を起点とした問題提起から考察が進められます。すなわち、戦争と同様に暴力を背景として行われた一連の近代の革命現象を、我々はどう考え評価すべきか、ということです。

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