M&Aトラブルのチャンピオン、「株式をめぐるトラブル」もついに3回目です。今回は最もよくあるものの1つ、反対株主に関わるトラブルです。

 前回、特に中小のM&Aに限っては100%の株式買収を望む買い手が多いと話しました。買い手が全く知らない従前の株主から経営を監視され、それが経営の大きな障害になることを事前に防止するためです。

 しかし、直接経営に関与していない少数株主ほど、トラブルの種になりやすいのです。その最大の要因はズバリ「買い取り金額」です。どうせ持っていてもほぼ価値がない株に見えても、この機を逃さず高値で売却してやろうという欲が湧くのが人間というものなのです。

 さて、例によって私の失敗談です。とある事情から250人もの株主がいる会社で、適切な株価をめぐって大騒動になりました。それぞれあっちこっちから好き勝手な株価評価書なるものを取ってきて主張し合い、殴り合いのけんか寸前まで行ったという悪夢のような経験でした。

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