<span class="fontBold">やない・ひろし</span><br> 1950年福島県生まれ。中央大学法学部卒業。大学在学中の72年、アルバイト仲間とともに情報誌「ぴあ」を創刊。74年、ぴあを設立し、社長に就任。84年、チケット販売サービス「チケットぴあ」がスタート。2003年、東証1部に上場(写真:鈴木愛子)
やない・ひろし
1950年福島県生まれ。中央大学法学部卒業。大学在学中の72年、アルバイト仲間とともに情報誌「ぴあ」を創刊。74年、ぴあを設立し、社長に就任。84年、チケット販売サービス「チケットぴあ」がスタート。2003年、東証1部に上場(写真:鈴木愛子)

Q.増加基調から一転、コロナ禍でエンターテインメント市場は8割減。チケット販売が大きく落ち込む中、どう対応したか。

A.資産を生かし、新たな事業の柱を打ち出した

 ここ数年、エンターテインメント業界は右肩上がりで成長を続けていました。消費者の関心が「モノ」から「コト」へシフトしたことが大きな要因でしょう。これに伴い、チケット取次に携わる当社も売り上げを伸ばしてきました。

 状況が一変したのは、昨年2月下旬以降のことです。新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、数多くの公演が開催中止や延期を余儀なくされました。当社でも取り扱い興行の約8割がチケット払い戻しの対象となり、大きな打撃を受けることになったのです。

 急ぎ、対策を迫られ、役員報酬や社員給与の減額、経費削減などを矢継ぎ早に決断しました。社員には「今は我慢のときだ。次のチャンスに向けて、虎視眈々と準備をする期間にしよう」と話し、何とか受け入れてもらえたと思っています。実際、若手社員の発案で、ライブ配信サービスが始まるといった新たな動きもあり、心強く感じました。

 またこの時期、業界の窮状を訴えることにも奔走しました。昨年3月、首相官邸でのヒアリングに出席したほか、5月には日本記者クラブで会見を開きました。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り1806文字 / 全文2353文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題

日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「日経トップリーダー」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。