後を継いだオーナー経営者に、自身の経験から得た「後を継いだ経営者がやるべきこと、やるべきではないこと」を語ってもらう連載。第7回は、竹下製菓(佐賀県小城市)の竹下真由 社長。

 竹下製菓(佐賀県小城市)は、「ブラックモンブラン」というアイスが主力の製菓会社で、私は5代目の社長を務めています。物心がついたときには家の仕事が好きで、父と一緒に働きたいと思っていました。一人っ子ということもあったと思いますが、父も私が家業を継ぐと考えていたようです。

 家を継ぐにしても、大学は行くつもりでした。行きたいところが決まっていたからです。きっかけは小学2年生のときにテレビで見たロボットコンテスト(ロボコン)でした。

 見た瞬間に、「これがやりたい!」と私の夢が決まりました。大会に出ていたのは東京工業大学のチームで「ここに行く!」と決めたのです。実家は製造会社であり、父も機械いじりが好きでしたから、反対はされませんでした。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り1071文字 / 全文1497文字

日経ビジネス電子版有料会員なら

人気コラム、特集…すべての記事が読み放題

ウェビナー日経ビジネスLIVEにも参加し放題

バックナンバー11年分が読み放題

この記事はシリーズ「日経トップリーダー」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。