白井 一幸(しらい・かずゆき)
駒澤大学卒業後、1983年ドラフト1位で日本ハムファイターズ(現北海道日本ハムファイターズ)入団。91年リーグ打率3位、最高出塁率を記録。現役引退後は米ヤンキースでのコーチ留学を経て、日本ハムの二軍監督、一軍ヘッドコーチなどを務め、リーグ優勝2回、日本一2回を獲得。17年に退団後は、野球解説のほか企業研修などにも活動の場を広げる(写真:菊池一郎)

 カーリングチーム「北海道銀行フォルティウス」は、今年2月、強豪「ロコ・ソラーレ」と優勝をかけて対戦しました。中盤の第4エンド。フォルティウスの選手が放ったストーンは、円の中心にぴたりと止まる見事なショットでした。しかし、そこでミスをしてしまいます。

 コースやスピードを変えるために氷上をスイープしているブラシが、ストーンに当たったのです。カーリングという競技には基本的に審判がいません。選手たち同士で判断します。スローVTRで見ても分からないほど微妙な接触でしたが、選手はミスを即座に認め、ストーンをさっと取り除きました。

 さぞ悔しかったと思います。そして、動揺してもおかしくない場面です。「大事なところで勝てないチーム」と言われたそれまでのフォルティウスは、まさにこうした場面でチームの雰囲気が乱れ、集中力を落としていたのです。でもこの一戦は違いました。

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