半世紀ぶりに東京でオリンピックが開かれる。そこで今号では、アスリートのように心身を鍛える経営者たちを取り上げる。経営者が闘争心を失うと会社は傾く。メンタルとフィジカルを人一倍鍛え上げる経営者は企業業績も好調だ。あなたの闘争心は大丈夫ですか。

文/北方雅人、上岡 隆、尾越まり恵

(写真/菊池一郎)
(写真/菊池一郎)
・キックボクシング 元K-1小比類巻氏のジムに集まる社長たち
・筋トレ 確実性の高い筋トレが心を安定させる
・バスケットボール IT系スタートアップ企業の経営者はバスケ好きが多い(7月21日公開)
・トライアスロン 「棄権したい…」自分の弱さに向き合う(7月26日公開)
秋好陽介(あきよし・ようすけ)
ランサーズ社長
1981年生まれ。大学時代にインターネット関連のベンチャービジネスを起こす。2005年にニフティに入社。その後、08年にリート(現・ランサーズ)を創業。日本初のクラウドソーシングサービス「Lancers(ランサーズ)」をリリース

 「売り上げが上がらず、組織も同じ方向を向かない、非常につらい時期があった。自分が会社の中でやれることはすべてやった。ほかに何ができるのか。そのとき、ふと自分の体を見た。少し太ってきた。早起きもできていない。体のコンディションは100%ではなかった。ここを改善すれば、もっといい経営判断ができるのでは? そんな、わらをもすがる気持ちで筋トレを始めた」

自宅で筋トレをしている秋好社長。基本的に1日1食、夜9時以降は食事をしない。ミネラルウオーターやアイスコーヒーで水分を摂取。糖質やカロリーが高い食事は避けている
自宅で筋トレをしている秋好社長。基本的に1日1食、夜9時以降は食事をしない。ミネラルウオーターやアイスコーヒーで水分を摂取。糖質やカロリーが高い食事は避けている

 クラウドソーシング大手ランサーズの秋好陽介社長は、筋トレを始めたきっかけをこう振り返る。

 「思い切りやった」という秋好社長は、プロアスリート並みの気合で筋トレに取り組んだ。週4でジムに通い、限られた時間の中で最大効率が図れるよう、筋肉に関する論文まで読んで体を鍛えた。

 大好きなラーメンを断つなど、食事も制限した。街にあるラーメン店は誘惑すら感じない金物店、ラーメンもやかんと思えるほどになるほど、脳内は完全に筋トレモードに入っていった。

 3カ月もすると見た目が激変した。体脂肪率は4%にまで減り、腹筋もパキパキになったという。「因果関係は分からないが、それ以降、会社の業績が上向いた。1つだけ言えるのは、間違いなく自分に自信がついた」。

続きを読む 2/2 経営者の心に効く

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