
Q.社員数が50人を超えた頃、創業当初から一緒に働いてきたメンバーが次々に退職。経営者としてどう向き合ったか。
A.組織として機能するよう、制度や仕組みを整えた

「ネットショップをやってみたい」。大分で洋品店を営む母のそんな一言が起業のきっかけでした。母には大手オンラインショッピングモールへの出店を勧めましたが、インターネットに関する知識に乏しく、ハードルが高かった。そこで、母のような人でも簡単にネットに店を開けるサービスをつくろうと考えました。それがネットショップ作成サービス「BASE」の始まりです。
利用しやすさを一番に考え、初期費用、月額費用を無料にして商品が売れたときのみ手数料が発生する仕組みにしました。そうでないと母が利用しないと思ったからです。実際、いろいろと便利な機能を思いついたのですが、「母が使いこなせない」と感じたものは搭載せず、とにかくシンプルさを追求しました。
こうした「誰にでも簡単にできる」「出店リスクがない」といった手軽さが評判を呼び、2012年11月のサービス開始からわずか1カ月で出店数は1万店に達しました。幸運なことに利用者はどんどん増えていき、事業は順調に伸びていきました。

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