数年前の新卒採用面接での出来事です。住宅部門の現場監督志望だという女性が、カバンからゴソゴソと何かを取り出そうとしていました。
「自分が設計した過去の作品集かな?」と思って見ていると、取り出したのは何と、1枚の板でした。
「私、空手をやっていたんです。社長、この板を持っていてください!」と言います。言われた通り、胸の前で持っていると、拳でバン!ときれいに2枚に割りました。これにはさすがにビックリしました。
ほかにも、幼少の頃から民謡を習っていて、何度も北海道チャンピオンになったことがあるといって、声高らかに北海道の郷土民謡「江差追分(えさしおいわけ)」を歌い上げた人や、スプーン曲げを見せてくれた人もいます。
「ヤマチユナイテッドでは、面接でユニークなことをすると、社長が喜ぶらしい」
そんな噂が広がり、採用面接が一発芸大会のようになった時代がありました。
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