緊急事態宣言の解除後も、在宅勤務や時差出勤が定着しそうだ。社員同士の交流が薄れ、会社と社員の距離が遠くなってきた。コロナで激変した会社の将来や、自分の生活の今後に不安を感じ、在宅勤務をしながら、転職活動に動き出す人も出ている。
「ニューノーマル」と言われる、新しい働き方の時代、社員とコミュニケーションを深めるにはどうすべきかを探った。
<特集全体の目次>
・総論:「在宅増加による対話不足が“コロナ転職”招く」
・コロナ後、1日の仕事のリズムはこうつくる
・新常態の社内コミュニケーション よくある悩みに答えます
・やるならとことん楽しく! ジャパネット流コミュニケーション術
・話しやすい仮想オフィスを、画像のない音声チャットで実現
・「在宅勤務で作業の進捗確認は不要」識学 安藤社長
在宅勤務が当たり前となる今後、どんなコミュニケーションが一般的になるのか。それをイメージしていただくために、ある1日の働き方を時間を追って見ていこう。
まず始業時には、リモートで朝礼を実施して、一緒に働く仲間であることを社員に実感してもらう。「おはよう。調子はどう」と1人ずつ声をかけるだけでよい。これで社員の孤独感は薄れるはずだ。
朝はリズムをつくる
兵庫県芦屋市の珍味メーカー、かね徳は朝礼後、ビデオ会議で全支店の社員をつないでラジオ体操をする。頭や体を目覚めさせ、働く準備を整える意味がある。
在宅勤務を導入する企業に向けた新サービスも出てきている。企業のストレスチェックなどを手がけるHRデータラボ(東京・新宿)は、フィットネスジム運営の文教センター(東京・品川)と連携し、「リモートモーニングストレッチ」を5月から始めた。

平日午前8時半から、ビデオ会議を使い、インストラクターと一緒に肩こりや腰痛を防ぐストレッチ体操を20分提供する。「おはようございます。姿勢いいですね」などとライブで話しかけてくれ、これも孤独感解消になりそうだ。
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り938文字 / 全文1853文字
-
「おすすめ」月額プランは初月無料
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
日経ビジネス電子版有料会員なら
人気コラム、特集…すべての記事が読み放題
ウェビナー日経ビジネスLIVEにも参加し放題
バックナンバー11年分が読み放題
この記事はシリーズ「日経トップリーダー」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?