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 緊急事態宣言の解除後も、在宅勤務や時差出勤が定着しそうだ。社員同士の交流が薄れ、会社と社員の距離が遠くなってきた。コロナで激変した会社の将来や、自分の生活の今後に不安を感じ、在宅勤務をしながら、転職活動に動き出す人も出ている。

 「ニューノーマル」と言われる、新しい働き方の時代、社員とコミュニケーションを深めるにはどうすべきかを探った。


<特集全体の目次>
・総論:「在宅増加による対話不足が“コロナ転職”招く」
・コロナ後、1日の仕事のリズムはこうつくる
・新常態の社内コミュニケーション よくある悩みに答えます
・やるならとことん楽しく! ジャパネット流コミュニケーション術
・話しやすい仮想オフィスを、画像のない音声チャットで実現
・「在宅勤務で作業の進捗確認は不要」識学 安藤社長


在宅勤務の増加で転職を考える社員が現れ始めた。日本式の進捗管理が在宅勤務と合わず、社員は働き方に不満を高める。 双方向の対話を増やし、会社への愛着心をどう育てるかが求められる。

 新型コロナウイルスに対する緊急事態宣言が出て以降、多くの企業は時差出勤や在宅勤務、短時間勤務などを組み合わせた新たな働き方に移行してきた。

コロナで働き方が多様化した
実施している働き方は?(複数回答)
出所:日本生産性本部、5月11日~13日に、20歳以上の雇用者1100人に調査

 コロナ収束後も、こうした働き方が続きそうな情勢だ。社員が会社で一堂にそろわない中で、仕事の指示をどうするか、一体感をどう持続するかなどコミュニケーションの不安が出てきている。

 人事評価サービス会社、あしたのチーム(東京・中央)は3月末から4月にかけて、一般企業の社員にテレワーク(リモートワーク)への不安・不便を聞く調査を実施した。1位は「オフィスより仕事がはかどらない」。2位以降は「上司・同僚・部下に相談しにくい」「サボっていると疑われる」「仕事ぶりを評価してもらいにくい」「適切な指導を受けられず成長機会が少なくなりそう」など、コミュニケーションの不安が目立った。

コミュニケーションに不安
テレワークに不安・不便を感じていることは?(複数回答)
出所:あしたのチーム、3月31日~4月1日にテレワークをした一般企業の社員150人に調査