首都圏で「牛たん とろろ 麦めし ねぎし」を約40店運営する。人材育成に定評のある企業は、新型コロナ下でどう動いているか。根岸榮治社長にこれからの成長戦略をインタビューした。

根岸榮治[ねぎし・えいじ]
福島県生まれ。1970年代からカレー専門店、ラーメン店などを東北、北関東で展開。81年、社名をねぎしフードサービスと改め、東京・新宿に牛たん専門店「ねぎし」を出す。現在、東京、神奈川など首都圏に約40店を展開する

「ねぎし」は新宿など繁華街中心にドミナント出店で展開しています。コロナの影響はどうですか。

根岸:影響は大きいです。都心のオフィスに出社する人が減りましたからね。繁華街に店が集中していることが、今回のコロナ禍に関してはマイナスに働き、2020年4月期は赤字を余儀なくされました。売上高は、コロナ前の19年4月期は70億円でしたが、直近の21年4月期は52億円。ただ、少しだけですが黒字は確保しました。

この逆境で、経営戦略など変えたものはありますか。

根岸:ねぎしの本社は西新宿にあります。研修や会議などで従業員が集まりやすいように、これまでは店舗の出店を新宿から30分以内のエリアに限っていましたが、それを1時間まで広げました。

 実際、吉祥寺(東京都武蔵野市)など都心から少し離れた場所の店は好調です。20年12月には立川駅北口店(東京都立川市)をオープンし、今年夏には千葉県のJR船橋駅の駅ビルに出店する予定です。うれしかったのは、立川駅北口店の開業前にアルバイトを募集したら250人もの応募があったこと。1号店出店から40年たち、ねぎしのブランドイメージが定着した証しだと思っています。

 2001年のBSE(牛海綿状脳症)騒ぎのときも大変な打撃を受けましたが、牛肉以外の新メニューを即座に開発しました。ねぎしでは、ピンチをチャンスに変えてきた歴史があります。

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