新型コロナウイルスによる外出自粛などが続いて商品が売れないと悩む中小企業が増えている。需要が急減している中で生き残るには、自社の目指すビジョンや商品のコンセプトなどを見直し、分かりやすく発信して自社のファンを増やす「リブランディング」が重要になる。

 リアル、オンラインの両方で始まる、コロナ後の顧客獲得の大競争で、頭一つ抜け出すにはどうすればよいのか。ブランド力強化を支援してきたコンサルタント、リブランディングに成功した企業の事例から考える。


(写真/大亀京助、尾関裕士)
(写真/大亀京助、尾関裕士)
中川政七商店 中川会長「コロナ後はブランドの重要性が増す」
巧みな顧客との接点づくりで、高級羊毛カーペットの良さを浸透
ツイッターを活用、フォロワー10万人が売るITサービス
インテリアになじむ洗剤で売価4倍 デザイン展で販路開拓
企業や商品のファン「アンバサダー」をネットで育てるコツ
リブランディング成功のカギは「真のセールスポイントの発見」
・イドム 小出社長に聞く「オンリーワンになるヒント」

これまでに1500件以上の新規ビジネス立ち上げを支援してきた小出宗昭氏。自社の強みが何か分からないなど、中小企業のよくある悩みにずばり回答する。

<span class="fontBold">小出 宗昭(こいで・むねあき)<br> イドム社長</span><br> 法政大学経営学部卒業後、静岡銀行に入行。M&A担当などを経て2008年同行を退職し、イドムを創業。自治体の産業支援センター運営を受託するなどしてきた。これまでに1500件以上の新規ビジネス立ち上げを支援している
小出 宗昭(こいで・むねあき)
イドム社長

法政大学経営学部卒業後、静岡銀行に入行。M&A担当などを経て2008年同行を退職し、イドムを創業。自治体の産業支援センター運営を受託するなどしてきた。これまでに1500件以上の新規ビジネス立ち上げを支援している

Q 自社のいいところを探すコツは?

A 人の振り見て、我が振り直せ

 意見を出し合うため、社内でブレーンストーミングなどを開く会社も多いでしょう。ただし、自社の良さというテーマには不向きかもしれません。社内のいつものメンバーで話しても視点は変わらず、煮詰まってしまうからです。

 そこでお勧めしたいのは、他社の商品やサービスについて考えてみることです。

 例を出しましょう。ある日本茶の販売会社から「野外音楽フェスに毎年出店しているが、見向きもされない」という相談を受けました。皆さんならどんな方法で売り上げアップを実現しますか。

 会場には音楽ファンしか来ません。つまりターゲットは音楽ファン、彼らに刺さる商品を販売すればよいのです。そこで私が提案したのは「ヘビメタ茶」「ロック茶」など4種類のお茶です。イメージに合うパッケージを作り、味もジャンルごとに変えました。これは全品完売しました。

 自分ならどう売るか。他社のことであれば、自由な発想で考えられると思います。他社の例を考えることを通じて目線を変え、そこでもう一度自社を振り返ってみると、今までにない発想が浮かぶことがあります。

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