新型コロナウイルスによる外出自粛などが続いて商品が売れないと悩む中小企業が増えている。需要が急減している中で生き残るには、自社の目指すビジョンや商品のコンセプトなどを見直し、分かりやすく発信して自社のファンを増やす「リブランディング」が重要になる。

 リアル、オンラインの両方で始まる、コロナ後の顧客獲得の大競争で、頭一つ抜け出すにはどうすればよいのか。ブランド力強化を支援してきたコンサルタント、リブランディングに成功した企業の事例から考える。


(写真/大亀京助、尾関裕士)
中川政七商店 中川会長「コロナ後はブランドの重要性が増す」
巧みな顧客との接点づくりで、高級羊毛カーペットの良さを浸透
ツイッターを活用、フォロワー10万人が売るITサービス
インテリアになじむ洗剤で売価4倍 デザイン展で販路開拓
・企業や商品のファン「アンバサダー」をネットで育てるコツ
・セミナー再録:イドム 小出宗昭社長/岡崎ビジネスサポートセンター長・秋元祥治氏(6月16日公開)
・イドム 小出社長に聞く「オンリーワンになるヒント」(6月17日公開)

ここでは、ネットを活用してファンを増やす基本を紹介する。アジャイルメディア・ネットワーク(AMN)は、ブログ、SNSの運用支援を手がける。「アンバサダー」と呼ぶ企業や商品のファンを集めたクラブ組織の運営支援に特色がある。同社の上田怜史社長に中小企業がファンを増やしてブランドを浸透させるコツを聞いた。

上田さんは「アンバサダー」を集めた企業のファンづくりに取り組んでいます。

うえだ・さとし
1977年生まれ。シーネットネットワークスジャパン(現朝日インタラクティブ)、ディー・エヌ・エーを経て、2007年にアジャイルメディア・ネットワークに入社。14年3月に社長就任

上田:アンバサダーは、自ら口コミをしてくれるファンのこと。一方、よく知られるインフルエンサーはファンより発信力が高い代わりに、それをビジネスとしていて対価が必要なことがあります。

 企業や商品のファンであるアンバサダーなら、その人たちが喜ぶ知識や体験を提供することで、自ら進んでSNSで発信をしてくれます。発信を促すには、商品開発に加わってもらったり、新商品を先行販売して体験してもらったりする方法があります。


熱心なファン「アンバサダー」と継続的な関係を築く
出所:アジャイルメディア・ネットワーク

イラスト発信でファンを増やしたアイティオールのように、意外なきっかけで口コミが爆発的に広がることも多いようです。

上田:そうですね。ただ、企業側が無理に情報を発信しても口コミにはつながりません。

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