バブル崩壊後、顧客満足(CS)という言葉が広まった。コロナ後の社会では、その先のステージに向かうだろう。顧客満足を超える「顧客幸福(カスタマー・ハピネス、CH)」だ。精神面の幸福度を高めるには、どんな経営が必要か。4人の経営者の思考から、顧客幸福経営を学ぶ。

<特集全体の目次>
・MBAでも人気の幸福論とは
 藤木哲也 家いちばCEO「喜びと意義の同時体験で幸福になる」

・幸福論を経営に組み込もう
 佐々木敏行 FAR EAST社長「主体的な行動が満足度と幸福を大きく高める」

・幸せを可視化する取り組み
 柳澤大輔 面白法人カヤックCEO「地域通貨の流通量でまちの幸福度を計測する」(6月15日公開)
・BtoB企業の幸福追求を考える
 暮部達夫 アルデバラン社長「顧客のゴール実現まで伴走する」(6月16日公開)


2時間目 幸福論を経営に組み込もう
佐々木敏行 FAR EAST社長「主体的な行動が満足度と幸福を大きく高める」

顧客の期待を大きく超え、幸せなロイヤル顧客に変身させる鍵は何か。それをいかに経営に組み込むのか。独自の世界観のレストランや輸入食品販売店を展開するFAR EAST(埼玉県飯能市)の佐々木敏行社長に聞いた。

ささき・としゆき
1965年北海道生まれ。20代で海外を放浪し、94年に起業。塩の輸入を契機に2003年、貿易業に業態転換する。世界各地から食材を中心に開発輸入を行い、輸入食品販売店「FAR EAST BAZAAR」、地中海・アラビア料理レストラン「CARVAAN」などを展開。埼玉県飯能市のCARVAAN本店にて
(写真/稲垣純也)

 FAR EASTが運営するのはレストラン「CARVAAN(カールヴァーン」(3店舗)と、輸入ドライフルーツやナッツ、塩、スイーツなどを販売する「FAR EAST BAZAAR(ファーイースト バザール」(10店舗)など。足を踏み入れると、他の店とは全く異なる独自の世界観で統一されていることに気づく。

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