新型コロナウイルスによる外出自粛などが続いて商品が売れないと悩む中小企業が増えている。需要が急減している中で生き残るには、自社の目指すビジョンや商品のコンセプトなどを見直し、分かりやすく発信して自社のファンを増やす「リブランディング」が重要になる。

 リアル、オンラインの両方で始まる、コロナ後の顧客獲得の大競争で、頭一つ抜け出すにはどうすればよいのか。ブランド力強化を支援してきたコンサルタント、リブランディングに成功した企業の事例から考える。


中川政七商店 中川会長「コロナ後はブランドの重要性が増す」
巧みな顧客との接点づくりで、高級羊毛カーペットの良さを浸透
・ツイッターを活用、フォロワー10万人が売るITサービス
・木村石鹸工業 木村祥一郎 社長(6月12日公開)
・アジャイルメディア・ネットワーク上田怜史社長CEO(6月15日公開)
・セミナー再録:イドム 小出宗昭社長/岡崎ビジネスサポートセンター長・秋元祥治氏(6月16日公開)
・イドム 小出社長に聞く「オンリーワンになるヒント」(6月17日公開)


ツイッターを活用、フォロワー10万人が売るITサービス
CASE2 アイティオール 鹿島雄介 社長

本社1階にあるショールームに立つ鹿島社長。ITサービスの会社だが、ネットでの情報発信とリアルのショールームをセットで用意することで信頼度が高まるという(写真/尾関裕士)
本社1階にあるショールームに立つ鹿島社長。ITサービスの会社だが、ネットでの情報発信とリアルのショールームをセットで用意することで信頼度が高まるという(写真/尾関裕士)

 「普通に営業に行っても取引が難しい会社とコラボレーションができたのはツイッターのおかげ」

 そう語るのは2007年設立のシステム開発会社、アイティオール(東京・港)の鹿島雄介社長だ。

 看板商品は「ナイセンクラウド」というサービス。クラウドサービスで固定電話機やスマホを内線電話として使え、呼び出しの効率化やコスト削減ができる。

 もとは社内向けシステムだったナイセンクラウドの外販を13年に始めた。しかし、「ビジネス電話をクラウドに」と開発担当の社員がいくら説明しても顧客にメリットを理解してもらえない。

 そこで、ツイッターを活用した営業を14年から始めたところ、それから約6年で中高生を中心に40代までのフォロワーが10万人になり、認知度が一気に向上した。

 19年3月期にはナイセンクラウドの売り上げが8割を占めるまで成長。売上高は13年の約3倍に伸びて、現在は約1800社が契約している。

続きを読む 2/3 萌えキャラで火がつく

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