経営者としての手腕は、どこで差が出るのか。その1つが、情報収集能力ではないか。日ごろから情報感度を高め、さまざまな情報元にアクセスし、経営に必要な情報を蓄積していく。その上で、未来図を描き、そこから逆算して自社のシナリオをつくり、着々と準備を進めていく。これができる経営者は、変化の激しい時代でも、しっかり適応していける。本特集では、中小企業経営者がすべき情報収集の考え方や手法をまとめた。

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)

<特集全体の目次>
・Part1 新規事業を成功させる、経営者の情報収集6つのステップ
・Part2 調査のプロでも「登記簿から」が基本のキ 取引相手の情報収集
・Part3 「熱意」と「縁」を大切に 会いたい経営者にアプローチする方法
・Case 欲しい情報を労せず収集するコツ

 Part1 
新規事業を生み出すための情報収集
情報感度の高い経営者が成功するビジネスをつかみ取る

菊池健司 氏
日本能率協会総合研究所 MDB事業本部 エグゼクティブフェロー
1990年日本能率協会総合研究所入社、マーケティング・データ・バンク(MDB)配属。外資系金融機関での勤務を経て、現在に至る。リサーチ力を基盤とした企業の未来戦略・新規事業策定の支援を中心に、情報収集・活用手法のセミナーや研修の講師をしている

 中小企業経営者の情報収集における考え方や手法はどのようなものか。これまで、数多くの経営者に的確な情報を提供してきた情報コンサルタントの菊池健司氏が説明する。

 「コロナショックで激変した社会や、ロシアのウクライナ侵攻で不透明さが増している世界情勢を見れば、いつ、何が起きてもおかしくないことが分かる。経営者は『今の延長線上に未来はない』という前提に立ってビジネスを考えることが重要。そのためには、日々の情報収集は欠かせない」

 こう語るのは、日本能率協会総合研究所が運営するビジネス情報機関、マーケティング・データ・バンク(MDB)で情報コンサルタントを務める菊池健司氏。

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