「古田土式・経営計画書」を武器に、多くの中小企業を顧客に抱える古田土会計の代表、古田圡満氏が、中小企業の社長が知っておくべき財務・経営の考え方を分かりやすく指南する連載。今回は、一般的な損益計算書(P/L)を組み替えて社長の意思決定に有効な情報を得る「変動P/L」の考え方を学びます。

(イラスト/高田真弓)
(イラスト/高田真弓)

 今回は、決算書類として一般的な損益計算書(P/L)を「変動P/L」という形式に組み替えて日々の経営に使う方法を紹介します。

 変動P/Lを使えば、会社の状況に応じた的確な経営判断がしやすくなり、今のコロナ禍のような状況でも正しく素早いかじ取りができるようになります。

 例えば、値引き要請を迫られたときにどこまで下げられるかの見極めや、利益目標の達成にはあとどれだけ販売数を増やせばいいかの判断ができるのです。

 変動P/Lへの組み替えに必要なのは費用を変動費と固定費に分けることです。分け方は大まかで構いません。変動費は主に「材料費」「商品仕入れ」「外注加工費」の3つと考えればいいでしょう()。製造原価の中の材料費・外注加工費以外の費用、販売費及び一般管理費、営業外費用などはみんな固定費です。

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