みなみ・けいた
みなみ・けいた
1985年石川県生まれ。米カリフォルニア大サンディエゴ校経済学部を卒業後、2009年に大和総研に入社。東京都内の外食企業などの勤務を経て13年1月に家業であるチャンピオンカレーに入社。16年10月から3代目の社長に就任(写真:山岸政仁)
『消費社会の神話と構造』
著者 : ジャン・ボードリヤール
訳者 : 今村仁司、塚原史
出版社 : 紀伊國屋書店
価格 : 2310円(10%税込み)

 今回は、20世紀フランスの哲学者・思想家であるジャン・ボードリヤールの著した『消費社会の神話と構造』を紹介します。

 本書は、現代社会において消費活動が持つ意味を解き明かすものとして、1970年にフランスで初版が刊行されました。その後すぐに各国語に翻訳され世界的なロングセラーとなり、刊行から50年以上が経過した今でも、消費社会分析の金字塔として名前の挙がる一冊です。

 誰しも、現代社会を表現する「消費社会」という言葉を耳にしているはずです。近現代では、多くの社会で豊かさの希求が奨励され、生産力と流通網の向上が世にモノを行き渡らせました。その結果、単にモノを供給するだけでは売れなくなった市場は、それまで考えられなかった数の購買上の選択肢を消費者に与えています。実際、歴史的に見てこれほど世界的に余剰があふれる社会状況は珍しいと言えるでしょう。その中で、消費は当初の「私有財の素朴な利用」から大きく変質したと考えられます。

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