(写真:鈴木愛子)
(写真:鈴木愛子)

 4月になると緊張と期待に胸ふくらませて新しい生活が始まる。ところがひと月もたつと仕事や学校にも慣れて、ついつい気がゆるみがちになる。「五月病」とよく言われる虚無感・無気力感が入り込む季節だ。自分も新人の頃に経験したことを思い出す。

 そんなある日、伊藤忠商事の会長であった瀬島龍三氏の言葉を読んで頭をガツンと叩かれた。

 上、三年にして下を知り
 下、三日にして上を知る

 瀬島氏は、旧陸軍の参謀を務め、敗戦直後にソ連軍に捕らわれて、抑留生活を11年間も送った。日本に帰ってから伊藤忠の小菅宇一郎社長に請われ、専務・副社長・会長などの要職を歴任した人である。先の言葉は、瀬島氏が陸軍大学校で教官から教えてもらった話だという。

 意味は文章そのままだ。上司が部下の人となりや能力を見定めるのに3年くらいかかる。ところが、部下は上司の正体を3日で見破ってしまう。そして、弱い立場にある部下は上司との向き合い方の“傾向と対策”を気づかれないように講じていくというのである。

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