業務スーパー創業者　赤字でも諦めない　「世界の本物」は必ず売れる

ぬまた・しょうじ

神戸物産創業者、町おこしエネルギー会長兼社長。1954年兵庫県生まれ、兵庫県立高砂高校卒業後、三越に入社。81年食品スーパー創業。フランチャイズ方式で「業務スーパー」を全国展開し、外食事業や全国に20を超える食品工場も運営。2012年、長男博和氏に社長職を引き継ぎ、CEOとして博和氏とダブルトップで経営を行う。16年、日本が抱える問題である食料自給率アップ、エネルギー自給率アップを大義名分とした町おこしエネルギー（兵庫県加古川市）を設立する（写真：松田弘）

　業務スーパーの人気の秘訣は何も「安い」だけではありません。「他店にない珍しい輸入食品がある」ことも、お客様の心をつかんでいます。現在、業務スーパーは、世界各地のおいしいものを独自ルートで開拓し、45カ国、1500アイテム以上を販売しています。

　例えば、ベルギーから直輸入している冷凍ワッフルなどは、電子レンジ温めるだけで本場の味でが楽しめると大変評判です。生姜（しょうが）とねぎ油が香る中国の万能調味料「姜葱醤」（ジャンツォンジャン）も、多くのテレビ番組で紹介されてヒットしています。