化粧品のOEMから独自ブランドの化粧品の製造販売に転換、成長した。創業の地、北海道砂川市のまちづくりプロジェクトを始動、10年かけて取り組む。

化粧水やオイルなどのスキンケア製品、メークアップ製品、フレグランスや生活雑貨。「SHIRO」のブランドで製品を展開するシロ(東京・港)の直営店舗には幅広い層の客が訪れる。女性だけでなく、若い男性が連れ立って商品を選ぶ姿もある。
併設のカフェ(3店舗)では、スキンケアやメークアップ製品に使われている素材を使ったメニューも提供する。
シロの近年の成長は著しい。ブランド名を一新した15年頃から伸びが加速し、21年6月期の売上高は前年比約60%増の133億円。22年6月期は前年比12%増を見込んでいる。
着実にファンを増やし続けている理由はどこにあるのか。
シンプルなデザインから一見、外資系メーカーのような印象も受けるが、生産拠点は北海道砂川市の自社工場。ここでほとんどの製品を製造する。
地域密着の企業だった同社は、ものづくりで2度の転換を経て全国区になり、海外にも進出した。ブランド展開をさらに進める一方で、現在は創業の地のまちづくりにも携わる。
地域から世界へ、そして再び地域に回帰するシロの成長の過程を追った。

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