経験豊富な税理士が見た「社長!それやめませんか?」と言いたくなる現場。ここでは、そんな現場体験の中から、4つのストーリーを紹介する。

<特集全体の目次>
・第1話 社長! 借金を怖がっていると大チャンスを見逃しますよ
・第2話 社長! やたらと銀行の支店長に会いに行くのはやめましょう
・第3話 社長! 経理部長に頼り過ぎるのはやめませんか
・第4話 社長! 説教タイムが続く会議は改善しませんか
第4話 社長! 説教タイムが続く会議は改善しませんか


ある日の役員会での会話

社長「数字は分かった。この結果について何か意見がある人は?」

役員「……」(役員全員、下を向いて黙っている)

社長「オレが思うにこれは〇〇と××が強く影響しているな。これにはどう対応しているんだ? うまくいっていないのは、△△のせいだろ。いいか、そんなときは〇〇を考えろ。(その後40分近く説教のような内容が続き)いいか分かったな。以後、気をつけるように」

役員「はい……。承知いたしました」

社長「全くオレがいなくなったらこの会社はどうなるんだよ」

税理士「……」(役員会に同席したものの、あまりの社長のワンマンショーぶりに驚いて声が出ない)


(写真/PIXTA)
(写真/PIXTA)

 「取締役会」「役員会」「経営会議」「幹部会議」など呼び名はいろいろですが、大企業のみならずオーナー企業でも、経営幹部が定期的に集まって行う会議は存在します。

 「先生、うちの会議はうまく機能していないんですよ。誰も意見を言わなくてね」と税理士に不満を述べる社長は多いそうです。私もそんな話をされた1人です。

 中小企業は規模が小さいときから、何か話し合うことがあればその都度集まって話をして解決してきた文化があるため、きちんとした会議の準備や進行がなされていないケースが見受けられます。

 何となく時間になると集まり、社長の「そろそろ始めよっか」の声かけで何となく始まり、積極的に発言する人、意見は持っているが発言しない人、聞かれたときだけ発言する人がそれぞれの時を過ごす。話題はあちこち飛び、終了時間もはっきりしない。

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