経験豊富な税理士が見た「社長!それやめませんか?」と言いたくなる現場。本特集「社長! それやめませんか?」では、そんな現場体験の中から、4つのストーリーを紹介する。

<特集全体の目次>
・第1話 社長! 借金を怖がっていると大チャンスを見逃しますよ
・第2話 社長! やたらと銀行の支店長に会いに行くのはやめましょう
・第3話 社長! 経理部長に頼り過ぎるのはやめませんか
・第4話 社長! 説教タイムが続く会議は改善しませんか


 私は長年税理士として多くの経営者と密接に関わってきましたが、時折、「社長! それやめませんか」と言いたくなるシーンに出くわします。慣例や思い込みによって非効率な手法をずっと続けていたり、「改善したほうがいい」と社員の誰もが思っているのに社長に指摘できずにいたりする場合です。

 そんなとき私は、自分の業務を超えて社長にアドバイスをすることがあります。そんなシーンをこの特別講座では見ていきます。

 今回紹介する4つのエピソードはどれも、私がこの1年間のコロナ禍で強く感じたものです。

 社長が「どう行動すべきか」を考えるとき、先代の社長や税理士から受けた助言に従って決断するケースがよくあるのですが、コロナの影響で働く人の価値観や働き方が大きく変容した今、その決断は時流に合っていないことが増えました(助言が古くなってしまったわけです)。

 変革の時期は柔軟に思考し、迅速に対応すべきです。各エピソードを読んで、自分ならどうするかを一緒に考えてみてください。

 前半の2話は、どちらも金融機関とのやり取りに関するもの。1話目は「無借金経営」について言及し、2話目は銀行の支店長との付き合いについての考え方を示しました。銀行との付き合いは、「借金はするな」とか「支店長には事あるごとに挨拶に行け」などと言われたことのある社長に対してのメッセージです。

 後半の2話は、昔からの「社長あるある話」です。長年同じスタイルで凝り固まっている経理業務や会議についての話です。

 特に経理業務について紹介している第3話は、「自分の会社の状況をタイムリーに説明できない社長は失格である」というメッセージを受け取ってほしいと思います。

内藤 克(ないとう・かつみ)
税理士法人アーク&パートナーズ代表・税理士
オーナー企業の事業承継・相続対策が中心のコンサルティングを司法書士、社会保険労務士とともにワンストップで手がける。著書『残念な相続』(日経BP/日本経済新聞出版)は4万部を超えるベストセラーに

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