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債務超過になっていた飲食店運営会社の湯佐和を父の逝去とともに継いだ湯澤剛社長。 40億円の借入金を完済し、ついに実質無借金経営に。しかし、次の一歩が踏み出せず、事業承継の悩みが重なる。紆余曲折の末に選んだ手段はM&A(合併・買収)だった。

 理念経営に舵を切ったかいがあって、2016年に会社は実質無借金経営になりました。40億円という膨大な金額でしたが、ついに返し終えられました。しかし、そこで壁にぶつかりました。

 今までは縮小均衡で店を閉じ、残った店を利益体質にすることで、経営再建を果たしてきました。通常なら、ここから反転攻勢で店舗数を拡大するのが筋でしょう。

 しかも当時、若手・中堅など人材が着実に育ってきていました。そうした社員に店長という新たなポストをつくるには、店舗拡大をする必要がありました。