『嫌われる勇気』の著者で、哲学者の岸見一郎先生がリーダーのあり方を説く連載の第27回。テーマは決断。失敗を恐れ、二の足を踏んでいたら事態は悪くなる一方。ではどうしたら決断を下せるのか。岸見先生が指南する。

 どんなことであれ決断するのは難しいものです。

 手を拱(こまぬ)いていては事態がいよいよ悪くなるのが明らかで、即時の決断が必要だとわかっていても、なお自分が決断するのをためらってしまいます。

 決断をためらう一番大きな理由は、決断には責任が伴うということです。とりわけ、前例がなければ、こうすれば必ずうまくいくという保証がないと決断できません。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り1172文字 / 全文1466文字

【春割/2カ月無料】お申し込みで

人気コラム、特集記事…すべて読み放題

ウェビナー・音声コンテンツを視聴可能

バックナンバー11年分が読み放題

この記事はシリーズ「日経トップリーダー」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。