新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。リーマン・ショックを超える経済危機をどう乗り越えるべきか、そして「アフターコロナ」で素早く回復するために、何を今準備しておくべきか。著名な経営者それぞれの「解」を聞いた。

 今回は、リーマン・ショックのときもリスクを取った融資を続け増益を達成した広島市信用組合の山本明弘理事長が、コロナショックへの見方とコロナ後を語る。


(写真/尾苗 清、宮田昌彦、鈴木愛子、森本勝義)
・アイリスオーヤマ 大山健太郎会長
・堀場製作所 堀場厚会長 兼グループCEO
・ダイヤ精機 諏訪貴子社長
・六花亭 小田豊亭主
・サイボウズ 青野慶久社長
・広島市信用組合 山本明弘理事長
・古田土会計 古田圡 満代表 MODコンサルティング 金子剛史社長
・解説:「コロナ後」の経営を描く3つの視点


危機下でも3日で融資判断 広島市信用組合山本明弘理事長

 広島市信用組合は、地域密着で中小企業への融資判断を素早くすることをモットーにしています。地元・広島県でも新型コロナウイルスの影響が大きくなっています(取材は4月3日)。自動車メーカー、マツダの下請けが県内には多く、2次、3次の下請け会社は融資先にも数多くあります。

 休校の影響もあります。給食向けの牛乳が主力の牧場は売り上げを大きく落としました。

本業特化でスピード経営

 それでも、熱意のある社長が経営する会社は、すぐにではなくとも、必ず立ち直ります。融資を通じてそのお手伝いをするのが私たちの仕事であり、地域貢献です。

 私たちは、リーマン・ショックのときも増益、東日本大震災のときも増益でした。今期も増益予想です。仕事の基本は一貫して変えていません。本業の預金と融資に特化し、それを妨げる要因を徹底的に取り除いています。

本当に困っているときこそ、金融機関に包み隠さず話せ
<span class="fontSizeM textColMaroon">本当に困っているときこそ、金融機関に包み隠さず話せ</span>
やまもと・あきひろ
1945年生まれ。大学卒業後、広島市信用組合に入組。支店長や常務理事などを務め、2005年より現職。理事長を務める今でも、時間を見つけては融資先への日々の訪問を続けている。本業に注力する独自の経営は全国の金融機関から注目を集める(写真/森本勝義)

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