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「古田土式・経営計画書」を武器に、多くの中小企業を顧客に抱える古田土会計の代表、古田圡満氏が、中小企業の社長が知っておくべき財務・経営の考え方を分かりやすく指南する連載。今回は、経営計画書作成の中核となる、年間の「利益計画」の考え方を解説する。

(イラスト/高田真弓)

 中小企業の社長が円滑な経営の舵取りをするために「経営計画書」は欠かせないものです。そして、その中核になるのが年間の「利益計画」です。

 年間売上高の目標を基に月割りの計画を立てたり、その売上高から利益目標を計算したりする社長が多いのですが、売り上げを起点にする計画は間違いです。経営計画は必ず経常利益の目標を定めてから、それを実現する目標売上高を決めなくてはいけません。

 会社にとっては売上高よりも「生き残るためにいくらの利益が必要なのか」が最優先項目です。利益は、社員とその家族を守るために絶対不可欠なものであり、会社が最低限確保しなくてはならない事業存続費だからです。

 経営計画で目標とすべきは「(売上高に応じて)稼げる利益」ではなく、「稼がなければならない利益」なのです。