小さな会社でよくあるトラブルを弁護士の島田直行氏が解決する。今回のテーマは、不誠実と思える社員の転職や独立。未然に防止するための策を指南する。モラルに期待するだけでは、会社を守れない。

(写真:PIXTA)
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「突然、社員が退職したと思ったら、ライバル企業に転職していて驚いた」といった経験を持つ経営者は少なくないだろう。「うちのノウハウを利用するつもりか」と心穏やかではなくなるはずだ。

 たとえライバル企業への転職や顧客を奪うかたちでの独立がモラルに反する行為だったとしても、直ちに違法とは言えない。社員には職業選択の自由があるからだ。

 経営者の中には、採用時の誓約書や就業規則で、労働者が所属する、もしくは所属していた企業と競合関係にある企業に転職したり、競合する会社を自ら設立したりといった行為を禁ずる「競業避止義務」を課しているから問題ないと考えている人が多い。 

 しかし実際には、こうした取り決めも職業選択の自由を著しく制限するとして無効と判断される可能性がある。

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