深刻な危機に直面したとき、経営者は何を考えるか。徹底したコスト削減、強みのある事業に絞り込み、弱い事業を売却あるいは撤退…。縮小しながら会社を立て直すのは当然の発想だろう。だが、それだけでいいのか。新型コロナウイルスの感染拡大で経済の先行きが見通しにくい今、縮小均衡が生き残りの最善手とも言いにくい。そう思う経営者が増えている。3期ぶりの黒字化を達成したフィットネスジム大手、RIZAPグループの構造改革について、瀬戸健社長に聞いた。

3期ぶりの黒字に浮上するRIZAPグループの瀬戸社長。「大事なのは人の意識」という
3期ぶりの黒字に浮上するRIZAPグループの瀬戸社長。「大事なのは人の意識」という

<特集全体の目次>
ライザップ、コロナ禍で感じた経営の要諦 苦難の時こそ構造改革
ライザップ瀬戸社長「『何をやるか』でなく『なぜやるか』を問う」


21年3月期で3期ぶりの黒字に浮上します。コロナ禍も突破しつつあるのでしょうか。

瀬戸:影響はいまだにあります。ボディーメイク(フィットネス)のRIZAPは来店の予約件数などが落ちました。やはりネットではなくてリアルの世界ですから。

 ただ、会社として変わるには非常にいいきっかけだったと思っています。昨年初めの段階ではコロナ禍の先行きについていろんな見方がありましたが、私は少なくとも1年以上は続くと思ってました。であれば早くやったほうがいい。昨年からは、特にそう思って取り組みました。

コロナ危機を乗り越えられるか
●RIZAPグループの四半期最終損益推移
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出所:RIZAPグループの資料を基に本誌作成 注:最終損益は親会社持ち分損益
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