多くの中小企業を顧客に抱える古田土会計の代表、古田圡満氏が、中小企業の社長が知っておくべき財務・経営の考え方を分かりやすく指南します。前回に続き、経営に生かすための月次貸借対照表(B/S)の読み方を解説します。

 前回、貸借対照表(B/S)は、右で資金を調達し、左で運用すると考えれば本質が分かると解説しました。今回お伝えしたいのは、管理会計でB/Sを「見る意味」と「月次の正しい見方」です。

 中小企業では多くの社長がB/Sの理解もチェックもできておらず、正しい使い方も知りません。しかし、これは資金繰りや会社の長期的な成長戦略に深く関わることなので、社長が絶対に押さえておくべきことです。

 管理会計でB/Sを「見る意味」は大きく2つあります。

 1つは自己資本比率や資産、借金の状況を見て経営の安全性を確認すること。これは長期的なものです。

 もう1つが資金繰りの確認です。特に財務的に弱い中小企業は、毎月精査する必要があります。

 月次でB/Sを正しく使うときのポイントは、「B/Sの勘定科目の残高と増減を一緒に見ること」と、「必ずキャッシュフロー計算書(C/F)と一緒に見ること」です。

(イラスト/高田真弓)
(イラスト/高田真弓)