後を継いだオーナー経営者に、自身の経験から得た「後を継いだ経営者がやるべきこと、やるべきではないこと」を語ってもらう連載。第4回は、島田電機製作所の島田正孝社長。

(写真/都築雅人)
(写真/都築雅人)

 島田電機製作所は、私の祖父がエレベーターの部品製造会社として1933年に創業しました。2代目社長だった父は私が24歳のときに他界、当時の副社長が3代目社長に就きました。その後、叔父が4代目社長に、2013年に私が5代目社長となりました。

 若い頃は「後継ぎ」という言葉が「既定路線に楽して乗っかる」ように思え、あまりいいイメージがありませんでした。他社に勤めた後、24歳で入社した頃の会社は、年功序列の職人がたくさんいる古い社屋の町工場。20代の自分が働きたいと思う職場環境ではなく、社内の制度や規則も時代に合わなくなっていたものがたくさんありました。

 2000年に社長となった叔父と二人三脚で、人事制度をつくったり設備投資をして内製比率を高めたりと、社内体制の改革を進めました。その過程で3分の2の社員が辞めていきましたが、それも覚悟の上でした。

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