ぬまた・しょうじ
神戸物産創業者、町おこしエネルギー会長兼社長。1954年兵庫県生まれ、兵庫県立高砂高校卒業後、三越に入社。81年食品スーパー創業。フランチャイズ方式で「業務スーパー」を全国展開し、外食事業や全国に20を超える食品工場も運営。2012年社長職を息子の沼田博和氏に引き継いで退任。16年町おこしエネルギー(兵庫県加古川市)を創業し、地熱発電事業などに取り組む(写真:松田弘)

 5月を迎え、間もなく上場企業の決算発表ラッシュとなります。皆さんが経営する中堅・中小企業でも、決算を3月末で締めるところは多いでしょう。

 スーパーの業界や外食業界では、儲けている会社、いわゆる勝ち組でも営業利益率が1、2%のところが珍しくありません。

 一方、かつての業務スーパー時代、私が経営する神戸物産は、営業利益率を7%程度で維持していました。

 これまで、私は高い利益率を死守することを経営者のこだわりとしてきました。薄利の商売はとても怖いと考えているからです。経営環境はいつ何が原因で悪化するか分かりません。その典型は今の新型コロナウイルスでしょう。低い利益率のところは、ひとたまりもありません。

 つまり、薄利の商売を続けている限り、会社の土台はもろいままなのです。

ウォルマートのやり方を知った

 今でこそ高い利益率にこだわる私ですが、昔は毎日の売り上げに一喜一憂するだけの小売店主でした。布団カバーの行商から始まった経営者人生の初期は、日本経済が順調に成長していた期間と重なります。乱暴な言い方になりますが、誰が経営しても商売が儲かる時代でした。

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