
駒澤大学卒業後、1983年ドラフト1位で日本ハムファイターズ(現北海道日本ハムファイターズ)入団。91年リーグ打率3位、最高出塁率を記録。現役引退後は米ヤンキースでのコーチ留学を経て、日本ハムの二軍監督、一軍ヘッドコーチなどを務め、リーグ優勝2回、日本一2回を獲得。17年に退団後は、野球解説のほか企業研修などにも活動の場を広げる(写真:菊池一郎)
今年2月、女子カーリングチーム「北海道銀行フォルティウス」が、日本選手権で6年ぶりの優勝を勝ち取りました。長らく優勝から遠ざかっていたフォルティウスは「大事なところで勝てないチーム」という不名誉なレッテルを張られるほどなかなか結果が出ませんでしたが、平昌五輪銅メダルの強豪「ロコ・ソラーレ」を7対6で下したのです。
これで来年の北京冬季オリンピック出場に首の皮一枚つながり、今年9月に再び、ロコ・ソラーレとの代表決定戦に臨みます。実は、このチームにメンタルコーチとして招かれたのが、私です。コーチ就任は昨年10月。大会まで4カ月という限られた時間で結果を出すために、何をしたかを話しましょう。
選手個人のメンタルを、時間をかけて改革する余裕はありません。短期間で強いチームをつくるために「メンタルコーチング」と「チームビルディング」の両方を組み合わせることにしました。
まずはチームビルディングとして、深いレベルでの目的、目標の共有です。「君たちのゴールはオリンピック出場か、それとも金メダルなのか」「そのゴールはみんなが本当に目指したいものなのか」。
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り790文字 / 全文1273文字
-
【春割】日経電子版セット2カ月無料
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
【春割/2カ月無料】お申し込みで
人気コラム、特集記事…すべて読み放題
ウェビナー・音声コンテンツを視聴可能
バックナンバー11年分が読み放題
この記事はシリーズ「日経トップリーダー」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?