沼田昭二(ぬまた・しょうじ)
神戸物産創業者、町おこしエネルギー会長兼社長。1954年兵庫県生まれ、兵庫県立高砂高校卒業後、三越に入社。81年食品スーパー創業。フランチャイズ方式で「業務スーパー」を全国展開し、外食事業や全国に20を超える食品工場も運営。2012年社長職を息子の沼田博和氏に引き継いで退任。16年町おこしエネルギー(兵庫県加古川市)を創業し、地熱発電事業などに取り組む(写真:松田弘)

 前回、新規事業に果敢に取り組む私の経営姿勢についてお話ししました。となると、「失敗」についてのスタンスも触れておく必要があります。皆さんは失敗に対して、どんなイメージを持っているでしょうか。

 恐らく、多くの方は「失敗はできるだけ避けたいもの」と否定的に捉えているはずです。一方、私の失敗観は違います。

 私は「失敗は必ず起きる当たり前のもの」と考えながら、経営を続けてきました。あらゆるものが高い完成度で仕上がっている現代において、新規事業は正直に言ってほとんど成功しません。多くの場合、社員を雇って人件費を払いながら新規事業で儲けることはできないと考えています。

 となると、私のように新しいビジネスに絶えず挑戦していると、必然的に失敗を繰り返すことになります。実際、これまでを振り返ると10のうち9は失敗でした。けれども気にしたことはありません。誤解を招くかもしれませんが、失敗するためにやっているとも言えます。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り1438文字 / 全文1855文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

オリジナル動画が見放題、ウェビナー参加し放題

日経ビジネス最新号、9年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「日経トップリーダー」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。