2019年末に閉塾した「盛和塾」。京セラ創業者の稲盛和夫氏が開いた私塾だ。閉塾直後からコロナ禍に襲われた元塾生たちは、どのように稲盛氏の教えを実践したのか。盛和塾のその後を追った。

機関誌「盛和塾」の91号には「不況を乗り切る五つの対策」が掲載されている
機関誌「盛和塾」の91号には「不況を乗り切る五つの対策」が掲載されている
<特集全体の目次>
・ある経営者の稲盛哲学実践物語 最高益の裏に「リスク分散の教え」
・稲盛哲学を学ぶ場は健在 知識から実践へ、真価が問われる
・稲盛氏が唱える「不況を乗り切る五つの対策」とは
・稲盛哲学を活学にするための挑戦(4月15日公開)


コロナ禍が広がったとき、元盛和塾生たちが 真っ先に思い出し、頼りにした「五つの対策」。機関誌「盛和塾」で、それを解説した箇所をここに全文引用する。(写真/菅野勝男)
コロナ禍が広がったとき、元盛和塾生たちが 真っ先に思い出し、頼りにした「五つの対策」。機関誌「盛和塾」で、それを解説した箇所をここに全文引用する。(写真/菅野勝男)
一 従業員との絆を強くする

 不況に遭遇したとき、必ず社内の人間関係が崩れていきます。お互いに賃金を少しずつ減らしていこうというだけでも、経営者と従業員とのあいだの信頼は崩れていきます。ですから、不況を乗り切っていくには、まず何よりも従業員との信頼関係を構築していくことが一番大事になるのです。

 私はかねてから「従業員は企業の宝だ」と言ってきましたから、皆さんも、もちろん従業員との関係を大切にしてきたと思いますが、不況となり精神的にささくれた状態になれば、人間関係は壊れていきます。改めて従業員との人間関係、絆を強固なものにするよう努力してください。

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文庫『経営者とは 稲盛和夫とその門下生たち』

 稲盛和夫氏を師と仰ぐ経営者たちは、どのように稲盛氏の教えを学び、実践してきたのか。「経営者とはどんな人間であるべきか」という根源的な問いへの答えが、稲盛氏と、その門下生たちの言葉から見えてくる。

 稲盛氏の「究極のリーダーシップ論」を実例とともに解き明かした1冊が、お求めやすい文庫『経営者とは 稲盛和夫とその門下生たち』(日経トップリーダー編、日経ビジネス人文庫)になって新登場。