2019年末に閉塾した「盛和塾」。京セラ創業者の稲盛和夫氏が開いた私塾だ。閉塾直後からコロナ禍に襲われた元塾生たちは、どのように稲盛氏の教えを実践したのか。盛和塾のその後を追った。

機関誌「盛和塾」の91号には「不況を乗り切る五つの対策」が掲載されている
<特集全体の目次>
・ある経営者の稲盛哲学実践物語 最高益の裏に「リスク分散の教え」
・稲盛哲学を学ぶ場は健在 知識から実践へ、真価が問われる
・稲盛氏が唱える「不況を乗り切る五つの対策」とは
・稲盛哲学を活学にするための挑戦(4月15日公開)


盛和塾は閉じられ、国内ではその名称を使うことも許されていない。稲盛氏に心酔していた経営者たちは、どのように学びを続けているのか。知識として蓄積するステージは終わり、哲学の実践に軸足を移している。

元塾生のサンフロンティア不動産・堀口会長は、東京・銀座の本社受付に「利他」の額を掲げる

 盛和塾は1983年に京都で始まり、2019年末には国内56塾、海外48塾、塾生は約1万5000人を数えた。各地で塾長例会(稲盛氏の講話、塾生の経営体験発表、経営問答)を開いてきた「日本最大の経営者の学びの場」は、稲盛氏の高齢を理由に閉塾した。

 閉塾に当たり、稲盛氏は塾生にこんなメッセージを出した。

 「(前略)むしろそれは終わりではなく、皆さんにとっては新たな始まりでもあります。今までは私が塾長として、皆さんに語りかけてきました。これからは、皆さん自身が自問自答しながら、この盛和塾での学びをさらに深め、実践していかなければなりません。

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