ベテラン経営者からバトンを受け継ぎ、従業員2万人を率いる。似たような仕組みがあっても有効活用できない企業との差は何か。物語コーポレーションの加藤央之社長が、独自の社員育成術を語る。


<特集全体の目次>
・新人を10年で社長にする採用・教育・抜擢の仕掛け
・加藤央之社長インタビュー “出る杭”こそ育て、どんどん引っこ抜く

加藤央之(かとう・ひさゆき)
加藤央之(かとう・ひさゆき)
1986年愛知県出身。大学卒業後、2009年、物語コーポレーション入社。主に店舗運営、業態開発業務に携わる。業態開発本部本部長兼開発企画・デジタルマーケティング部部長、副社長などを経て、20年9月社長に就任(写真/皆木優子)

教育制度が充実しています。

加藤:「可能性に蓋をしない」が当社の教育方針です。

 例えば、「チャレンジ営業」という取り組みがあります。これは入社して2、3カ月の社員とパート、アルバイトだけで店舗運営するという試みです。オペレーションをしっかり覚え、今後に生かすことが当初の狙いでしたが、想定が狂いました。

 あるメンバーたちは、こちらが何も指示していないのに、売り上げ目標を自発的に設定したばかりか、高い数字を見事に達成してしまったのです。そのとき、こちらが勝手に「新入社員はこれぐらいしかできないだろう」と決めてかかっていたことに気がつきました。以来、社員の自主性を最大限に尊重しています。

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