みなみ・けいた
みなみ・けいた
1985年石川県生まれ。米カリフォルニア大サンディエゴ校経済学部を卒業後、2009年に大和総研に入社。東京都内の外食企業などの勤務を経て13年1月に家業であるチャンピオンカレーに入社。16年10月から3代目の社長に就任(写真:山岸政仁)
『野生の思考』
著者 : クロード・レヴィ=ストロース
訳者 : 大橋保夫
出版社 : みすず書房
価格 : 5280円(10%税込み)

 今回はクロード・レヴィ=ストロースの『野生の思考』を取り上げます。彼は「構造主義」(特定の現象を、それを規定する構造面から読み解く現代思想)の祖として知られますが、その構造主義が爆発的な影響力を持つきっかけとなった書籍です。

 『野生の思考』は、未開とされていた社会が持つ神話体系や、単に迷信的と理解されていた習俗が、実は発展した近代社会の「科学的思考」に劣らず、優れた分類体系と分析的視点を持っていることを実証的に紹介する書です。

 北米などの先住民族社会には、「トーテミズム」と呼ばれる社会体系がありました。氏族集団を動物(例えば熊やワシ。「トーテム」と呼ぶ)などに関連づける考え方です。トーテムごとに分類された集団は、それぞれ個別の祭祀(さいし)や儀礼、禁忌を持ちます。

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