今月の調査マン

東京商工リサーチ 情報本部情報部課長 増田和史
2003年東京商工リサーチ入社。情報本部で15年以上、企業倒産の取材や分析に携わる

(写真:PIXTA)
(写真:PIXTA)

 地元で愛され、地場の食文化を支えてきたご当地食品メーカーの破綻が相次いでいる。

 2023年1月、「銚子はんぺん」で知られる老舗の練り製品メーカーのダイマル食品(千葉県銚子市、負債約14億8000万円)が、民事再生法の適用を申請した。水産加工が盛んな銚子で誕生し、直販や関東一円のスーパーに販路を持っていた。品評会でも数々の受賞歴を誇り、銚子商工会議所が地元の逸品を集めた「ちょうしブランド」にも選ばれていた。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り1067文字 / 全文1351文字

日経ビジネス電子版有料会員なら

人気コラム、特集…すべての記事が読み放題

ウェビナー日経ビジネスLIVEにも参加し放題

バックナンバー11年分が読み放題

この記事はシリーズ「日経トップリーダー」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。