「高賃金で働きやすい」──。経営者であれば誰もがそんな会社を目指したいはずだ。だが、理想と現実は違う。さまざまな事情や課題を抱え、思うような賃金を支給できていないケースも少なくない。本特集「高賃金企業への道」では、賃金に関する疑問に答えつつ、具体的な賃金アップのケースも見ていく。

「坂本先生、それは納得できません」
【Part2】賃金をどう上げる? 3社の事例を紹介
「上げたい」という強い思いが先 (今回)
Part2
賃金をどう上げる? 3社の事例を紹介
「上げたい」という強い思いが先
「うちの会社の賃金は今のままでいいのか。経営者としては上げたいと考えているが、この先の業績や人件費の負担増を考えると、賃金アップは簡単には決められない。ほかの経営者は賃金をどう考え、どう決めているのだろう」
賃金の多寡や決め方については、業種や従業員数、業績、また自己資本率などの財務体質によって異なるため、他社の正解が自社の正解になるとは限らない。けれども、1つの指標にはなる。
ここでは賃金を上げた理由やその方法、効果を3社の経営者に聞いた。算出条件を決めて決算賞与で社員に還元、原資をつくるために商品の値上げを断行、業績の悪化時に対応できる停止条件付きの手当を支給……。社員への具体的な還元方法がいくつも出てきた。
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ウェビナー開催 成田悠輔×安田洋祐 激論!「ビジネス+経済学」

米グーグルなど最先端企業で経済学者の採用が相次いでいます。最新の経済学は様々なビジネス活動を遂行する根拠となり、確実性を高めることが実証されています。一方、日本に目を向けてみれば、仕事場でも「本当は防げる失敗」が繰り返されているのが実情です。
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■開催日:2022年7月19日(火)20:00~21:00(予定)
■テーマ:成田悠輔×安田洋祐 気鋭の経済学者が激論「経済学はビジネスに役立つか?」
■講師:米イェール大学助教授・成田悠輔氏、大阪大学大学院経済学研究科准教授・安田洋祐氏
■モデレーター:エコノミクスデザイン共同創業者・代表取締役・今井誠氏
■会場:Zoomを使ったオンラインセミナー(原則ライブ配信)
■受講料:日経ビジネス電子版の有料会員のみ無料(事前登録制、先着順)。
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