廣瀬 利明(ひろせ・としあき)
廣瀬 利明(ひろせ・としあき)
1975年東京生まれ。99年慶応義塾大学卒業。同年、日本輸出入銀行(現在の国際協力銀行)入行。2004年、義父が創業した島村楽器に入社。同年、米ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院留学。06年MBA(経営学修士)取得後に帰国。経営企画、音教事業部、ネット関連業務、商品開発などの担当役員を経て、13年5月から現職。島村楽器は1962年に創業。売上高401億円(22年2月期)、従業員数2315人(写真/菊池一郎)

Q.義父から引き継ぎ、社長になるも、2期連続で減益となり一時は赤字に転落。自身の経営手法に悩む中、どう盛り返したか。

A.打ち出した方針を信じ、粘り強く取り組んだ

 音楽は不要不急のものだと思いきや、コロナ禍では巣ごもり需要でウクレレや電子ピアノなどがよく売れました。特にギターは通常の3倍も売り上げたほどです。

 ただ、すべての楽器が販売好調だったわけではなく、管楽器は大きく落ち込みましたし、事業の柱の1つである音楽教室も一時は売り上げがゼロになりました。

 代替手段としてオンラインレッスンをスタートしたほか、ギター初心者向け動画配信サービス「ギターセンパイ」も始めました。

全国39都道府県で173の店舗・音楽教室を運営する。楽器修理、イベントやコンサートの企画・製作、練習スタジオの運営なども手がける。楽器の売上高の3割を占める自社ブランド商品の開発にも力を注ぐ
全国39都道府県で173の店舗・音楽教室を運営する。楽器修理、イベントやコンサートの企画・製作、練習スタジオの運営なども手がける。楽器の売上高の3割を占める自社ブランド商品の開発にも力を注ぐ

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